植物工場先端技術セミナー『イチゴ培地レス栽培技術の確立を目指して−高精度フェノタイピングによる栽培支援−』

2021.01.22

イチゴは生産者の激減による生産量の減少に直面しています。この原因として、収穫・出荷調整が重労働であり、さらに、既往の高設養液栽培装置がコスト高である点があげられます。これらの状況を改善するために、低コスト化・軽労化・多段化による増収を達成する培地レス栽培システムを開発するとともに、このシステムを用いた新品種イチゴ(恋みのり・よつぼし)の栽培技術を確立する試みが始まりました。そこでは、高精度植物生体情報計測(フェノタイピング)技術を用いた生育の安定化についても検討されています。本セミナーでは、わが国における培地レスのイチゴ生産の現状と展望について報告します。